アレキサンダーディシプリン
近年「効率= efficiency」について多く論じられています。矯正歯科においては治療を終えるまでのアポイントメント回数を極力減らすということとして定義されているようです。

Websterの辞書では、効率とは投入に対する高い率の生産であると定義しています。その前提として、生産とは品質や耐久性における定められた目標に到達すること、言い換えれば効果です。矯正歯科においては、良く接触した咬合、人好きのする笑顔、対称的な顔貌、そして治療20-30年後も安定を保つ結果を意味します。 アレキサンダーディシプリンは効率と効果のためのすべての基準に合致していると定義できます。治療を常にコントロールでき、歯や顎を最初の位置から最終位置まで最短の方法で移動させることで特定の間隔で随時目標を達成し、恒久的な美しさと機能的な結果を作り出します。13,000を超える治療症例と、治療結果の長期安定性を立証する27の論文。その効果を実証するためにこれ以上何度も研究されたアプライアンスシステムは他にありません。美しさと安定性を目標とするならば、アレキサンダーディシプリンこそがその方法です。


[アレキサンダーブラケット] [アレキサンダーアーチワイヤー] [アレキサンダーディシプリンにおける20の原則] 

アレキサンダーディシプリンで使用するブラケットは常に改良が加えられ、現在3世代目になっています。
上顎中切歯・側切歯
(ツイン)

歯面が大きく平らな上顎中切歯・側切歯にはツインブラケットを採用しています。
犬歯
(シングル+ フラットウィング*)
アーチのカーブが最も強い犬歯部にはフラットなローテーションウィングが付いたシングルブラケットを採用しています。
小臼歯
(シングル+ レイズドウィング*)
歯面に丸みのある小臼歯には傾斜がついたローテーションウィングを持つシングルブラケットを採用しています。
下顎前歯
(シングル+ カーブドウィング*)
歯面が狭い下顎前歯にはカーブがついたローテーションウィングを持つシングルブラケットを採用しています。

*シングル+ ローテーションウィングの利点
結紮が容易です
ブラケット間隔が広くなります
 下顎前歯間で約5mm(ツインの場合は約3mm)
 小臼歯間で約7mm(ツインの場合は約4mm)
ウィングの調節により捻転コントロールが容易に行えます
重度の捻転でブラケットが付かない歯にも、片側のウィングを切断することで装着可能になります

ブラケットポジション(標準)
部位 1 2 3 4 5 6 7
上顎 4.5mm 4mm 5mm 4.5mm 4mm 4mm 3mm
下顎 4mm 4mm 5mm 4.5mm 4mm 4mm 4mm
1977年 バリシンプレックス
1987年 ミニウィックシステム(30%小型化)
1997年 シグニチャ−ライン(コンピュータ援用技術の採用)
改良が加えられても、それぞれの歯に最適なブラケットを使用するというコンセプトは一貫しており、隣接するブラケットの間隔が広いので、その間のアーチワイヤーの長さが長くなり、歯に弱く連続的な矯正力が働きます。
ブラケット間距離が
下顎前歯間で約5mm
小臼歯間で約7mm
と広いので、歯に弱く
連続的な力が働きます
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アレキサンダーアーチフォームはベイラー大学矯正歯科の研究プロジェクトの成果を元に作られました。上顎は1種類、下顎はラージとスモールの2種類があります。最初の研究模型を参考に下顎アーチワイヤーを選択し、患者の歯列弓に合わせて調整します。上顎歯列の形態は下顎歯列との間に適切なオーバージェットが得られるように調整します。
アーチワイヤーの選択と順序
非抜歯症例
1. .016 Ni-Ti(治療初期のトルクコントロールが必要な場合には.017x.025カッパーNi-Ti)
2. .017x.025 TMA(トルクとローテーションのコントロール)
3. .017x.025 SS
抜歯症例
<上顎>
1. .016 Ni-Ti
2. .016 SS(犬歯の遠心移動)
3. .017x.025 TMAティアドロップループ(4前歯の後方移動)
4. .017x.025 SS
<下顎>
1. ドリフトドンティクス**
2. .016 Ni-Tiまたは.017x.025 Dレクト
3. .016x.022 TMAティアドロップループ
4. .017x.025 SS
**ドリフトドンティクス(Driftdontics)
治療開始の段階では、原則として下顎に装置はつけません。 下顎に早く装置をつけた場合には、下顎に最終アーチワイヤーを入れた状態で数ヶ月も上顎の治療を待つことになります。 この弊害を避け、効率よく治療するために、先ず上顎だけの治療を始めて、下顎の歯は自然に移動するままにしておきます。これは下顎歯列弓において前歯部は遠心移動する傾向があり、臼歯はほとんど近心移動しないという事実に基づいています。
アレキサンダーディシプリンに関する書籍
「The Alexander Discipline」 米国Ormco 社
「アレキサンダーVSD矯正臨床」 医歯薬出版(株)
「アレキサンダー矯正臨床アトラス」 アレキサンダー研究会
 
Alexander Disciplineのウェブサイト
http://alexanderdiscipline.com
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努力=結果(Effort = Result)
些細な事というものは無い
シンプルにする
K.I.S.S. (Keep It Simple Sir!)
計画的に行う(診断と治療計画)
安定性のためのゴール:
エビデンスに基づいた矯正治療
ブラケットのデザイン:
・長いブラケット間距離
・捻転を矯正するウィング
・精密なトルク入りスロット
・精密なベースの形と厚み
ブラケットの位置づけ:
高さ、角度、近遠心的位置
顎整形力の利用:
・フェイスボウ
・フェイスマスク
・急速拡大装置
・リップバンパー他
実証されたアーチフォーム、最新の
アーチワイヤーフォースシステム
治療の早期に歯列弓を一体化させる
タイバックで一体化した歯列弓を維持する
上顎はスピーカーブを強調し、下顎は逆ス ピーカーブを入れ、レベリングとバイト挙 上を行う
できるだけ早く最終ワイヤーに入り、あとは治療が進むのを待つ
(LET IT COOK)
対称性を作り上げる
最終アーチワイヤーを装着してからエラスティツクを使用する
非抜歯治療においては上顎歯列から治療を開始する
抜歯治療においては上顎歯列から治療を開始し、犬歯を遠心移動する
抜歯治療においては下顎の治療開始を遅らせる(ドリフトドンティクス)
保定計画と安定性:
・リテーナーのデザイン
・患者管理
・第3大臼歯の処置
治療は計画的に:
常に最善を尽くす
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